本会について
会長挨拶
一般社団法人大阪公認心理師会にご関心をお持ちいただき誠にありがとうございます。本会は,臨床心理士,学校心理士,特別支援教育士,産業カウンセラー,精神保健福祉士などの心理職及び関連職種として活動してきた公認心理師を中心とする有志により設立されました。大阪府内の公認心理師有資格者相互の連携を密にし,公認心理師の資質,技能及び地位の向上を図り,もって国民の心の健康の保持増進に寄与することを目的にしております。
その目的のために,以下の5つの事業を行う計画となっております。
- 会員の資質向上に資する研修会・研究会等の開催
- 公認心理師の地位向上を図るための諸事業
- 国民の心の健康の保持増進に関する諸事業
- 関係諸団体との連携及び協力
- その他本法人の目的を達成するために必要な事業
会員資格は,大阪府内に在住又は在勤する公認心理師有資格者です。ぜひ,当会にご入会頂きますようよろしくお願い申し上げます。
公認心理師は,心理職の国家資格で,その活動のフィールドは,医療・保健,福祉,教育,司法犯罪,産業・労働と多岐にわっております。しかし,心理に関する支援を利用する国民からしますと,例えば,福祉領域の相談をしているが,それが保健や教育,労働の課題と関連しているということがございます。要心理支援者からの依頼・承諾があれば,他の領域の人との連携も必要になります。そのために公認心理師は,それぞれの領域における高い支援の専門性に加え,他の領域の専門家と連携する力が求められています。
加えて,昨今,説明責任があらゆる分野で求められています。公認心理師は,どのようなサービスを提供できるのかについて,生活者の視点でわかりやすく説明することが大事となります。援助要請に関する研究を見てみますと,一般に,困っている人がカウンセラーなどの心理職に助けを求めることは簡単でないことが数々の調査から明らかになっています。ニーズのある方に,どのように援助の手を差し伸べるのか,どのような関わりが良いのかについて今後,実践の知を蓄積することが求められます。このような状況のなか,大阪で活躍する公認心理師が集うことで,様々な領域で活躍する公認心理師同士のネットワークが形成され,実践の生きた知恵が集積されると信じております。こうした活動を通して,大阪の公認心理師が他の領域の専門家と連携する力を蓄積し,他職種とのコラボレーションを実現することができるのではないかと信じています。
一般社団法人大阪公認心理師会が,大阪の地で活躍される公認心理師の方々との出会いの場となり,ひいては,それが国民の心の健康の保持増進に貢献できることを願ってやみません。
水野治久